農地バンク(農地中間管理機構)とは?
農地バンク(農地中間管理機構)とは、農林水産省が立ち上げた制度で、「農地を貸したい」という人と、
「農地を借りたい」という人をマッチングする仲介機関のようなものです。
これまでも、農地の賃貸や売買を専門的に紹介しているサイトはあったのですが、農地の運用には特殊な手
続が必要なため、それぞれの地域性や農業委員会等の考えによって上手くいかないことが度々ありました。
そこで誕生したのが、国が主導する形で農地の賃借斡旋をする「農地バンク(農地中間管理機構)」制度で
す。
農地バンクの特徴は、
①農業をリタイアするので農地を貸したい
②農地の利用権交換にて分散している農地をまとめたい
③新たに農業を始めたいので利用されていない農地を借りたい
農地バンクでは、あくまでも農地の所有者から借り受けるのは中間管理機構であり、それを借り手に転貸す
るようになっています。
従って、個人間で貸し借りするときのようなトラブルを防止することができますし、賃料を払うのも請求す
るのも農地中間管理機構なので安心感があります。
農地バンクの目的は、「農業規模の拡大」、「農地の集積」、「新規農業への参入援助」という3つの狙い
があることがわかります。
これらニーズの橋渡し的存在となっています。ただし、基本的に農地バンクでは農地の売買斡旋はしていま
せん。あくまでも賃借がメインとなります。
つまり農業の後継者がいない小規模農家から農地を借り上げ、それをまとめて大規模農業をしている企業や
農家に貸し出すという制度です。
次回は、農地バンクの「メリット」と「デメリット」について述べて参ります。